谷口銀山

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「金山」という地名の語源となったとも考えられる谷口銀山は、義経ゆかりの金売吉次の発見と伝えられている。最上義光がこの地を支配した16世紀末には採掘され、新庄藩主戸沢政盛が入部してから本格的に開発され、全盛は寛永から慶安(1624-51)にかけての20余年とみられる。その後坑内に出水があり排水工事になやまされたが、全く閉山となったのは弘化2年(1845)のことという。

現地をみると、吉次山の岩窟は初期の旧鉱で純度の高い金銀を出したらしい。ずり山・伝助鋪・まさり鋪・十分一・買石沢など鉱山関係の地名が残る。越後からきた鉱山師碇屋与次兵衛の屋敷跡には茗荷が生えのこり、鉱石を砕いた石臼やたくさんの鉱滓が発見されている。

『村鑑』や『寿永軒見聞集」に、一見誇大とも受け取れる銀山全盛時代のありさまの記事があるが、相当の産銀があり、戸沢藩初期のドル箱であったことは事実であろう。

所在地 〒999-5412 山形県最上郡金山町大字飛森501
お問い合わせ金山町教育委員会
電話0233-52-2902
FAX0233-52-2903
その他情報谷口銀山史跡保存会 代表 井上敬助 0233-52-3192

谷口銀山探検 4月中旬~11月頃まで
料金:個人500円/団体3,000円 ※要予約。
初級コース・上級コースあり ※懐中電灯、帽子等必要
交通・アクセスJR新庄駅から車で31分
駐車場