漆野インゲン

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かつて炭焼きが盛んに行われていた漆野地区に、昭和14(1939)年に炭の等級検査官が村山地方から訪れたときに、荒木クニ子さん宅に持ち込まれだのが始まり。さやまで食べられるインゲンは村山地方にも現在はなく(もともとあったという史実も現在のところない)、荒木家だけで代々育てられてきた。

収穫は8月上旬で約2週間ほど乾かし甘煮にしてさやごと食べる非常に珍しい品種。地元では評判だったが、それを開きつけた福島市の料亭に荒木さんが請われて出荷を始めたのは平成8年。19年に屋上伝承野菜23品目の1つに認定。20年には、新庄市の「佐藤製餡所」が甘煮を商品化し「漆野いんげん豆」とし売り出した。21年には「やまがたふるさと食品コンクール」において最優秀賞に輝く。

22年には荒木さんだけだった栽培者も町内の他地域を念む10人に増え、生産を増やしている注目の品種。

関連URLhttp://nmai.org/traditional_vegetables/y06_urushinoingen.html